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希望と絶望。生き残れるのは1つのみ。 解説 鮪氏が送る新章きぼぜつのリスペクト大会。お馴染みのキャラから新キャラ。よく見られないキャラも揃ったきぼぜつである。 ルール説明 基本は従来の新章きぼぜつ同様。 絶望軍の裏切りや援軍などのシステムがある。詳しくはOP参照。 『希望軍のルール』 1 ランクは狂中位~狂上位下限 2 60名+援軍5名の計65名 3 3敗で敗退 4 援軍は狂上位で構成されており。希望軍が8名ごとに敗退する度に援軍が乱入し、次の試合で強制的に戦う。その後は希望軍のランセレに入る。2敗で敗退する。 『絶望軍のルール』 1 ランクは狂上位~狂最上位。 2 29名+援軍3名の計32名 3 1敗で脱落。ただしシングル戦で希望に負けた場合そのキャラは裏切りとして希望軍に加入する。裏切りに負けた場合はそのまま敗退となる。 4 援軍はそれぞれ狂最上位上限ほどのキャラで構成されており、絶望軍が6敗する事に、次の試合で絶望軍として戦う。 またその後は絶望軍としてランセレ内に入り、通常の絶望軍と同じルールが適用される。 出場選手 + 希望軍メンバー(60名+援軍5名) 選手名 カラー 製作者/AI製作者名 設定 アドラー大帝 11P 悪町龍千氏 くらい抜け回数 10 リザレクションレイセン 1P 悪町龍千氏 くらい抜け回数 5 真ゲッター1 12P Nobuyuki氏 殺ッチー 5P ワカバ氏 GN清姫 ワカバ氏 開幕トランザム ON、トランザム時のリザOFFトランザム時のくらい無敵封印 ON ミュウツー 12P にゃんちゃ氏 ワカバ氏パッチ適用、基礎強化:6、無敵頻度:2、めいそう 2めざパ 25、ゲジマユ ON、一撃ゲージ 1、PPMAX ON、一撃強化 1 K -F 2P kakeyぷらい氏 海軍大将 赤犬 1P 基準点氏 くらい抜け ON S依姫 5P 圧縮箱氏&季節風氏 kfmCA 2P 圧縮箱氏、交差氏 AIガン攻め率 2 グリームニル 9P さいき氏 ダークメタナイト 1P さいき氏 無敵増加スイッチ 2、AI殺しスイッチ 1 炎炎ノ極限流 5P ヴィキラ氏 フサギコ特攻隊 1P ヴィキラ氏 魔物狩りの使者 1P ヴィキラ氏 Abyss of Heaven 4P 神威氏 チノちゃん DRAGON.E氏 もふもふ爆弾の数 3、チノちゃんの援護攻撃の発動確率 90ダメキャンの値 700、ダメキャン時一定時間無敵の無敵時間 100 Yeen 8P 交差氏 ステラ・プレチェス 5P 交差氏 ソウルエッジ・インカーネーション 5P 交差氏 レチェ・フラン 1P 氏氏 SKST 2P 千歳ヶ丘もなか氏 吹き荒ぶ旋風のゲーニッツ 6P モジャック氏 AI 4、EXやみどうこくスイッチ ON bloodkiller 6P S.Y氏 Rカイン 6P R_K_K氏 被ダメージ倍率 2.5、攻撃倍率 0.5、超必殺クールタイム 0攻撃時無敵設定 2、「流れ往く世界」使用許可 1、ゲージ上昇制限 0 ゲス・モンスター 1P mugenプレイヤーの下っ端氏 1ゲスブロックスイッチ 2、真面目に戦うかもスイッチ 1、ブロック時回復量 75 統治者郁未 mugenプレイヤーの下っ端氏 カテクト許可スイッチ 1 南条光 12P 万事屋れぐるす氏 AIレベル 11 シラユキ 7P 万事屋れぐるす氏 ロール アタッカー ポテンシャル 1 AI霰乱降優先 ON Aはぁと 7P aaa氏 ダメキャン 800 ブレイズカイン 3P 栄光夜氏 赤セイバー 6P ni-san氏 AI 7 黒魔術志貴 1P リン酸トリエステル氏 ボウケン 1P humi氏 置きロバート 1P humi氏 ファニートキ 1P SuperMario193281氏 イデオン 1P STG氏 イデゲージ固定 ON、イデゲージ固定化の際のレベル 1 いくら軍艦 3P 圧縮箱氏 戦乙女サキ 5P 影縫氏 名無しの狩人 1P 信楽氏 攻撃中ステ固定 ON 限界突破ブロリー 3P かませ氏 名無しの魔法使い 3P かませ氏 アーマー設定 2 Night of Starry Sky 7P Nix氏 Shadow Dancer 12P Nanaya_七夜氏 両儀死姫 5P カリン糖氏 ゲジマシ量 3、回避レベル 1 ザガン 10P 軟骨カレー氏 帰宅部の守護神シェンロン 1P みやび氏 グローリア 1P プレート氏 常時AI起動、蒼銀の錬金術師確立 999、蒼銀の錬金術師パワーゲージ回復 5 宴を開く者ヒルダ 2P みやび氏 神速久那妓 7P lunatic氏 US悟空 1P 280号氏 変身設定 7、初期形態 5、超サイヤ人ブルー界王拳 変身ランク 5身勝手の極意"兆" 変身ランク 6 Ace in the Hole 10P T.K氏 七転八貴 2P SuperMario193281氏 ベジータST 7P NeST氏 氷帝スペルビオラ 4P シィグマ氏 魔京 1P 鮪氏 ゲージ自動回復設定 2、無敵量設定 5数の暴力設定 2、自爆確率設定 0 カレン・オルテンシア・アレンジ 4P 栄光夜氏 セレネ 3P ピヨ=ブラックバーン氏 HIGE 2P しげふらいと氏 たべるんごのこ 1P ni-san氏 強化スイッチ 2、ゲジマシ 2、くらい抜け 50 + 絶望軍メンバー(29名+援軍3名) 選手名 カラー 製作者/AI製作者名 設定 屍神七夜 3P 鮪氏 覚醒/TU回復 OFF、ゲジマシ倍率 1.35『六呪・霊冥剣・縊鬼』発動条件 0、ダメキャン値 1200 バトルマスター鈴仙 10P 交差氏 おまけファイル適応 ドラゴンフェアリー 10P ゴンドワナ氏 %nレベル 3 ルシファー(グランブルーファンタジー) 7P STG氏 開幕パラロス ON Xevel 8P CJJを好む単細胞氏&illness氏 覚醒ラウンド 4 マスターロズウェル 7P ゴンドワナ氏 黒白雛R 1P 交差氏 最終奥義時止めスイッチ ON、被弾無敵or無敵減少スイッチ -1 黒状態の黒白ゲージ自動回復量 1白状態の黒白ゲージ自動減少量 5、ライフ管理時最大ダメージ 2000コード技術殺傷パワー使用スイッチ 2、ほか9P設定 RBS 1P スー氏 血の歓び 4、血の猛り 2、血の拝領 6左回りの変態 5、右回りの変態 2 雷雲妖夢 1P 黒巻氏 被ダメージ追加設定 50、激昂化スイッチ OFF、弱体化スイッチ ON ArchiMurder 8P Powerless氏 バリア初期値 400 影夜試験体 1P Metis氏 Power増減率 3.0、覚醒/全画面耐性/便乗回復 OFF殺傷力Lv 1、魔眼Lv 1、フラペナLv 0、隔離ペナ 全てOFF エクスチェンジ七夜 12P MTK_D氏 システムライブラリ 8 荒ぶる大地の社 12P モジャック氏 弱体化版六丸都古 8P 609z氏 凍える氷牙のカイン 1P kakeyぷらい氏 不思議なお兄ちゃん 5P アーカイド氏 アバターコア 8P STG氏 覚醒時体力全快/敗北後覚醒 ON GM諏訪子 5P lunatic氏 白幻七夜 7P ツキノア氏 マシロふぁんぐ lunatic氏 ボスモード 紅魔七夜 7P としあき氏 サーヴァント・アサシン 10P 栄光夜氏 ハイパーお空 3P 圧縮箱氏 無名の剣士 5P KN*RS氏 AILv 3、パワーゲージ自動上昇 5攻撃力補正 2.0、防御力補正 0.2 全盛期の右京さん 7P ni-san氏 AIレベル 9 奇跡の魔女ベルンカステル 7P ni-san氏 ガーネットクロウ 9P macbeth氏 不通ミズチ 1P seki-rou氏 被ダメージ 30、普通に?アーマー化スイッチ 5 ジョーカー式 7P 解体夜氏 AILv 11 2021/07/25。終焉。 コメント 絶望軍のメンツを見ても察せるとは思いますが、七夜ばっかり暴れてる大会なんで -- 名無しさん (2024-01-05 09 29 04) 七夜が嫌いな人は見ないことをお勧めします。 -- 名無しさん (2024-01-05 09 29 23) 名前 コメント マイリスト
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140 :狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] :2011/12/04(日) 20 02 02.73 ID a9m8wlMU (2/26) 産まれた時から僕にはお母さんしか居なかった。 お父さんが居ない事に疑問を感じなかったのかと言われたら嘘になる…だけど僕はお母さんと二人で幸せだったし、家族はお母さんだけで問題なかった。 ある日、お母さんに僕にはお姉ちゃんが居る事を知らされた。 兄妹が居ない僕には姉と言う存在がどんなものか想像できず興味があったものの、言い知れぬ怖さもあり、お母さんに由奈と言う名の姉に会いに行こうと言われても会う事を拒否し続けた。 だけど気になる…どんな人か…優しい人なのか……お母さんに教えてもらった日からずっと頭でどんな姉か想像した。 悩みに悩んだ結果、お母さんと一緒にどんな人か姿だけ見に行く事にした。 橋の上に車を止めて学校から帰ってくる姉を待つ。 お母さんは何度かこの場所で姉を見に来ていたらしく、「もうすぐ向こうから来るわよ」と指をさして私に教えてくれた。 お母さんが言った通り、二十分ほど待っていると制服姿の一人の女の子歩いてきた。 見た目は本当に綺麗な人…笑顔を浮かべ花のような女の子だった。 そしてその笑顔を浮かべる先には一人の男性が居た。 別に目立たない男性…良くも悪くも優しそうな人だった。 141 :狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] :2011/12/04(日) 20 02 46.51 ID a9m8wlMU (3/26) その人がお兄ちゃんだと聞かされた時は、姉ちゃんとはまったく似てないなぁ…と子供心に思っていた。 血の繋がりなんて複雑な事は当時の僕にはまったく分からなかったのだ……ただ、兄ちゃんに甘える由奈姉ちゃんを見て、純粋に羨ましいと思った。 背中に抱きつく由奈姉ちゃんを鬱陶しがる素振りすら見せず、笑顔を浮かべる兄ちゃんに僕は強く興味を引かれた。 だから時間がある度にあの橋に行き、兄ちゃんを見に行った。 それこそ雨が降る日もお母さんに内緒で…。 ただ、必ず兄ちゃんを見れた訳ではない。 三回に一回は見れなかったし、夜までまって道を通らない日もあった。 だけど私はやめなかった――いや、やめられなかった。 1ヶ月に一度のお小遣いで使い捨てカメラを買って兄ちゃんを橋の上から撮った事もあるけど、現像のしかたが分からない僕は使い捨てカメラがそのまま五つほどそのまま残ってしまっている。 多分殆どまともに撮れていないだろうけど、隠れて写真を撮る度、カメラを見て一人笑っていた。 それは今でも机の中に大切に保管している。 そんな日が数ヶ月続くと、小さな欲望が首をもたげてくる…。 もっと近くで見たい…触って見たい…声をかけてもらいたい…。 142 :狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] :2011/12/04(日) 20 03 12.12 ID a9m8wlMU (4/26) ――僕も甘えてみたい…。 感情が加速すると、もう止まらなかった…。 ある日いつものように橋に到着して兄ちゃんを待っていると、空から小雨が降ってきたのだ。 朝に見た天気予報で雨が降る事を知っていた僕は勿論、傘を持っている。 だから傘をさして兄ちゃんを待つ事にした。 小さな傘にパタパタッと小雨が当たる音を聞きながら長く続く道を眺め続ける。 「…………あっ、来た!」 自然と声が出る。 小さく二つの傘が遠目に見えた。 間違いなく、兄ちゃんと由奈姉ちゃん。 「なんだよッ…此処からじゃ全然見えないな」 傘で隠れて兄ちゃんの顔がまったく見えない…なんとか横に歩いて顔を見ようと右往左往してみるけど、どうにも橋の上からでは見辛い。 「あぁ…過ぎちゃう…」 一歩一歩、歩いてくる二人。 橋を潜ってしまうと、もう顔を見ることができなくなってしまう…。 「ぁ…あそこから降りれるかな」 ふと橋の横に降りられる階段とも言えない坂が視界に入ってきた。 橋の下で休んでたという最もらしい理由を作る為に持っていた傘を地面に叩きつけ壊すと、急いで坂を滑り落ち、橋の下へと移動した。 見えやすいように壊れた傘を両手で掴み石の上に腰かける。 143 :狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] :2011/12/04(日) 20 03 42.41 ID a9m8wlMU (5/26) 「ふぅ…あ、雨やまないかなぁ…(あぁあー!大丈夫かなぁ…不自然じゃないかなぁ…心臓痛いっ!)」 ドキドキする胸を傘で押さえつけ、フードを被り前を流れる川に目を向ける。 パニックになる頭が大根役者顔負けのわざとらしい言葉を勝手に口からひねり出す。 「傘壊れたし…どうしよ…(うわぁ…頭痛い!緊張で痛い痛い身体全体痛いッ!)」 まだ兄ちゃん達は遠く離れている…だけど私の口は焦りからくるパニックで勝手にポンポンと突いて出る。 目は川に向いているが、意識はすべて兄ちゃんが歩いてくる方角へと向けられた。 アスファルトを叩く雨音に混じって遠くから聞こえる足音…その足音が徐々に近づいてくる。 足音が近づいてくるにつれて、私の独り言も口から出なくなっていった…。 ――お兄ちゃん、今日はちゃんと弁当に入れたトマト食べた?○×くんにあげたりしてないでしょうね ――なんでお前が○×の事知ってるんだ?もしかしておまえ… ――そんな訳ないでしょ!?殴られたいのお兄ちゃん! 二人の会話が耳に入り込んでくる……フードの隙間からちらっと横を見てみると、すぐそこに兄ちゃんと由奈姉ちゃんが並んで歩いてくるのが見えた。 慌てて視線を前に向ける。 144 :狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] :2011/12/04(日) 20 04 16.00 ID a9m8wlMU (6/26) 「びしょびしょだよ…ったく」 「傘さしてるのになんでお兄ちゃん濡れるの?お兄ちゃん傘揺らしてんじゃない?」 僕の視界の中を二人が横切っていく…顔を動かさずに目だけでそれを追いかける。 僕に気がつかないのか、二人は未だに会話したまま歩いていた。 「ぁ……お…おっほん!(ヤバッ…今のはわざとらしい…自分でも分かるぐらいわざとらしい!)」 頭の中でもう一人の自分が頭を抱えてのたうち回っている…。 「ん…?」 私の咳に二人が振り向いた。 フードを深く被り直し、身を縮める。 「どうしたの?大丈夫?」 真っ先に声をかけてきたのは由奈姉ちゃんだった。 深く被るフードの中を覗き込むようにしゃがみこみ、僕を見上げている。 「あ、だっ、だいっじょっ!」 まさか唐突に話しかけられるとは思っていなかったので、話す心の準備ができておらず、由奈姉ちゃんから勢いよく目を反らして背中を向けてしまった。 「ほら、由奈の顔が恐いから背中向けちゃっただろ?」 「お兄ちゃんつまらないこと言ってると、叩くよ?」 「はは、ねぇキミ」 「は、はひ!?」 突然後ろから肩をポンポンっと叩かれる。 145 :狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] :2011/12/04(日) 20 04 41.62 ID a9m8wlMU (7/26) 「キミよく橋の上にいる子でしょ?傘壊れちゃったんだよね?此処に傘置いとくからこれで家に帰りな」 まさか気づかれていたなんて…軽いショックを受けながらも気づいてくれていた嬉しさで自然と口がにやける。 まぁ、あれだけ顔をピョコピョコだしていたら気がつかれるかも知れないけど…。 私が座っていた石に兄ちゃんが使っていた傘を立て掛けると、そのまま二人の足音が遠ざかっていくのが分かった。 「あっ……ぉ、おい!」 慌てて振り向き、呼び止める。 由奈姉ちゃんは振り向かなかったけど、兄ちゃんは振り向き笑顔を向けてくれた。 「あ、ありがと…今度返す…よ」 「あぁ、俺が下通り過ぎる時にでも橋の上から放り投げてよ」 冗談混じりにそう笑うと、由奈姉ちゃんの傘に入って二人仲良く遠ざかって行った…。 それを見えなくなるまで見送った後、兄ちゃんに貸してもらった傘をさしながら橋の下から出てみた。 大きな黒い傘…僕の傘より2周りほど大きな傘は、僕に雨を一切寄り付けなかった。 「ははっ…おっきいなこの傘!」 大人用の傘なので重たかったけど、僕は二時間ほど傘をさして雨の中を歩き回った。 146 :狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] :2011/12/04(日) 20 05 09.75 ID a9m8wlMU (8/26) おかげで38℃を超える熱をだしてしまったけど、その日は本当に幸せだったのを今でも覚えている。 しかし熱は3日間続き、その間家から一歩も出られなかった…だから兄ちゃんの顔も見れなかったし、傘を返す事もできなかった。 熱が引いた翌日、急いで橋まで行って傘を返す為に兄ちゃんを待ち伏せした…今度は堂々と橋の下で。 だけど、その日暗くなるまで待ってみたけど兄ちゃんが姿を見せる事はなかった。 今日は運が悪かった…その日は諦めて、次の日も…その次の日も……晴れでも曇りでも雨でも傘を持って橋に向かう。 結局あの日から兄ちゃんがあの道を通る事はなかった。 後日お母さんに聞いたら、高校卒業後に一人暮らしするために町を離れてしまったとのこと…。 その事に大きなショックを受け、僕は一週間家に引きこもり、お母さんにバレないように泣いた。 男子とケンカして殴られても絶対に泣く事なんてなかったのに、初めて悲しさから目が腫れるまで僕は泣いた。 それからその橋に行く事が無くなり、数年後、僕は中学生になった。 月日が経っても兄ちゃんを忘れる事は無く…いや、それ以上に兄ちゃんに会いたくなる一方で何度も兄ちゃんの実家に行こうかと思っていたほど…。 147 :狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] :2011/12/04(日) 20 05 36.42 ID a9m8wlMU (9/26) お母さんにダメだと言われていたので仕方なく諦めていた…。 ――僕が中学生に上がる頃からだろうか…お母さんがよくお酒を飲むようになったのは…。 酔うと決まって僕の知らない男性の名前を呟き涙を流すお母さん…何度かお母さんにお酒を控えるようたしなめるけど、私が口出すと怒るのだ。 だから口出さずに飲ませていたけど…。 ある日、夜遅くに酷く酔っ払って帰ってきたお母さんは、私の知っているお母さんの顔をしていなかった……真っ赤な目に真っ赤な顔…明らかに悪酔いしているなと一目で分かるほどお酒にのまれていた。 鞄を壁に叩きつけ、叫ぶお母さんを静かにしようと腕を掴む…それを振りほどき私に怒鳴る。 ――本当なら私があの人と一緒になれるはずだったのに!死んだんだから私を――ッ― 「お母さん静かにしてよ!近所迷惑でしょ!」 ――そうよっ!まだあいつらが残ってるからッ 「あいつら?何を言ってるの?」 ――あいつらさえ居なくなればッ! 「やめて?ね?お母さん変なことやめてね?」 ――空!喜びなさいよ!あいつら私が――してやる! 「なっ!?何言ってるんだよ!そんな事したらっ」 148 :狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] :2011/12/04(日) 20 06 11.05 ID a9m8wlMU (10/26) ――住所も知ってるのよ!――してやる!今すぐ――してやるッ!!! 「お母さん!やめてッお母さん!お母さッ―ッ――ぅッ――――ああああああああああああああああ!!!!!!!」 ※※※※※※※ 「昌彦(まさひこ)はッ…昌彦は何処に居るんですか!?」 そう叫びながら私の胸ぐらを掴んで、揺さぶる女性…名前は留美子。名字は知らない。 留美子さんが涙を流しながら私にすがり付くには大きな理由がある……それは車の中に居る男の子の存在。 留美子さんの弟で、小学六年生の可愛らしい子供だ。 何故留美子さんの弟が私の車に居るのかと言うと、わかりやすく言うと私はその子を下校中に拐ったのだ。 留美子さんが事故にあったと伝えると、簡単についてきたから楽だった。 多分空ちゃんも居たから疑いもしなかったのだろう…私が言えた事では無いけど、もう少し人を疑う知識をつけないと今後も危ない事に巻き込まれそうだ。 「焦らないで、後部座席に居るわよ」 そう伝えると、私の胸ぐらから手を離して車へと駆け寄った。 「昌彦!昌彦大丈夫ぶ!?貴女昌彦に何をしたのよ!」 149 :狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] :2011/12/04(日) 20 07 43.88 ID a9m8wlMU (11/26) 後部座席のドアを開けて昌彦くんを抱き抱えると、目を覚まさない昌彦くんを見て私を睨み付けて怒鳴った。 「睡眠薬で眠っているだけだから安心しなさい」 助手席に居た空ちゃんも外に出て昌彦くんの顔を覗き込む。 「近寄らないで!」 空ちゃんを突き飛ばすと、昌彦くんを抱いて立ち上がり私達から距離を取った。 お兄ちゃんを取り戻すという私の目的は達成されたのだからもうどうでもいいのだけど、恨まれたらたまらないので留美子さんに一つの鍵を手渡した。 鍵を見つめ「なんですかこれ?」と警戒心を解く事なく私に聞いてくる留美子さん。 「ほら、離島に別荘あるでしょ?あそこ誰も使ってないから貴女が使っていいわよ。クルーザーがある場所は分かるでしょ。鍵は刺したままだから」 それだけ伝えると、車に乗り込む為に留美子さんから遠ざかった。 「な、なんで私がそんな所に行かなきゃいかないんですか?」 私の“厚意”が分からないのだろうか? ため息を吐き捨て昌彦くんを指差す。 何を勘違いしたのか私から守るように昌彦くんの顔を隠して見えないようにした。 150 :狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] :2011/12/04(日) 20 08 26.92 ID a9m8wlMU (12/26) 「二年ほどの食料は地下にあるから。島には貴女とその子の二人だけ……島に行くか行かないか貴女が決めていいわよ?貴女達の両親は私が何とかしてあげる。 緊急で何か必要なら、鍵の掛かった緊急電話があるからそれを使いなさい」 留美子さんを小さく嘲笑い、車のエンジンをかけた。 この留美子さんという人間は本当にわかりやすい……あの目…独占欲にまみれた純粋な子供のような目をしている。 「……」 私の言葉に耳を傾け、無言のまま私を見ている。 数十秒後――留美子さんは私に一度深く頭を下げると、昌彦くんを抱き抱えたまま闇の中へと消えていった。 それを見送り、車を発進させる。 「なぁ、あの二人大丈夫なの?なんか留美子のヤツ危ないような顔してたけど…」 「大丈夫でしょ。もう会うことはないだろうけど、幸せになるといいわね」 本来なら私とお兄ちゃんで使おうかと思っていた別荘なのだけど、少し不便なので迷っていたのだ。 誰も居ない小さな島で二人だけ…しかも相手は小さな子供…クルーザーなんて運転できないはず……そう考えたらあそこは昌彦くんにとって監獄のようなものじゃないだろうか? 151 :狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] :2011/12/04(日) 20 08 54.10 ID a9m8wlMU (13/26) 精神を壊して作り替えるには持ってこいの場所。 どうせ留美子さんも零菜さんを裏切った時点で居場所なんて無いのだから、死ぬまで仲良く二人で“混ざれば”いい。 「早く兄ちゃんの所に行こうよ。多分寂しがってるから」 心配そうに呟く空ちゃんを見て、今すぐ外に捨ててやろうかと思った。 当たり前のように兄ちゃん…兄ちゃん…兄ちゃん…兄ちゃんッ! 昌彦くんを留美子さんに手渡す為に家を出る時も「僕が兄ちゃんについてるから由奈姉ちゃん行ってきなよ」とほざいたのだ。 二人にすると何をするか分からないので無理矢理連れてきたけど、何か勘違いをしている“これ”にもちゃんとわからせないといけない。 妹は私一人だけ…。 「由奈姉ちゃん唇血出てるよ?」 空ちゃんに言われてミラーでちらっと確認する。 確かに唇から血が一筋ツーっと垂れている。 「えぇ、そうね」 それを拭き取る事なく車を走らせた。 零菜さんを潰した後は…やはりこの子が目障りになってきた。 いや…前々から気にくわなかったが、さりげなくお兄ちゃんの側にいようとするこの“女”が憎くなってきたのだ。 (まぁ…そんな空ちゃんとも、もうすぐお別れだからいいか) 152 :狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] :2011/12/04(日) 20 09 20.51 ID a9m8wlMU (14/26) 空ちゃんを横目で見ながら心の中で呟いた。 ――今朝…零菜さんの事がニュースで流れた。 意識不明の重体。死んだかと思っていたのだけど…ゴキブリ並みにしぶとい生命力だ。 まぁ、零菜さんが意識を取り戻して警察にたれ込んでも問題無い…だって突き飛ばしたのは私ではなく空ちゃんなのだから。 そして空ちゃんが突き飛ばした時、私は意識朦朧とするお兄ちゃんと車の中で一緒に居た。 そう……警察から何を言われても、お兄ちゃんは必ず私を守ろうとするのだ。 もうすぐ空ちゃんともお別れ…悲しくは無いけど、笑って送り出してあげよう…満面の笑みで…ね。 ――隠しきれない~移り香が~♪ 「……ずいぶん古い歌知ってるわね。そう言えば空ちゃん演歌ばっかり歌ってるけど好きなの?」 助手席に座る空ちゃんが機嫌よく演歌を歌っているので気になって聞いてみた。 普段からよく歌を口ずさむけど、すべて演歌なのだ。 「うん、お母さんがよく歌ってたから僕も好きになったんだよ。いつしかあなたに浸みついた~♪」 窓の外を向いたまま歌を歌い続けた。 「ふぅん…ねぇ…」 「誰かに盗られる~くらいならぁ…なに~?」 153 :狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] :2011/12/04(日) 20 09 46.27 ID a9m8wlMU (15/26) 「……お母さん何で亡くなったの?」 何となく…本当に軽い興味で聞いてみた。 自分の母親がどんな死に方をしたのか。 「あなたを殺して…いいですかぁ~………僕が殺したよ?」 ブレーキを踏む。 別に空ちゃんの言葉に驚いてブレーキを踏んだ訳ではない。 単純に赤信号だから踏んだのだ。 ただ、軽く会話するように呟いた事に少し驚いた。 空ちゃんに目を向けるが、窓側に顔を向けているので此処からでは表情がまったく見えない。 本当か嘘かの区別がつかない…だけど多分本当だろう。 背中を見て不思議とそう思った。 「……なんで殺したの?」 「兄ちゃんに酷いことしようとしたから…だから首にヒモくくりつけて引っ張った」 兄ちゃん…お兄ちゃんの事だろう。 しかしこれで分かった…何故躊躇無く零菜さんを突き飛ばす事ができたのか。 この子はたった一度の殺人で人を殺す事に“慣れて”しまっている。 「そう…酷いこと…それなら仕方ないわね」 どうせ篠崎が証拠隠滅したに違いない。 事故か自殺扱いにでもしたのだろう…。 でも私は空ちゃんを責めない…多分私も同じ状況なら同じような事をするに違いないから。 154 :狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] :2011/12/04(日) 20 10 12.41 ID a9m8wlMU (16/26) 赤信号から青信号になるのを確認すると、再度車を発進させる。 それからは家までお互い無言を通した。 「兄ちゃ~ん、帰ったよー」 家に到着し、玄関で靴を脱ぎ捨てると、空ちゃんはお兄ちゃんの部屋へと一人走っていった。 帰った?残念ながら此処は私とお兄ちゃんの部屋。 他の誰のモノでも無い。 明日になったら実家に電話して迎えに来てもらおう…それで完全に終わり。 関係は完全に断ち切る。 「お兄ちゃんただいま。身体の具合はどう?」 部屋に入ると、ベッドに座るお兄ちゃんが視界に入ってきた。 いつも通りのお兄ちゃん…だけど、やっぱり表情は暗い。 私の声に痛々しく笑うと、空ちゃんの頭を撫でて私から目を反らした。 お兄ちゃんの心にできた傷は深い…その傷を癒せるのは私。 職場も家も全て変えて心機一転…今度は絶対にバレない遠い田舎にでも行こうかと思っている。 海外でもよかったのだけど、言葉の壁でお兄ちゃんのストレスがたまってしまうかもしれない…だから田舎で自営業をして二人で暮らして行く。 お兄ちゃんを傷つける者が居ない場所に行くのだ。 「お兄ちゃん、お風呂入らない?」 「いや…いいよ」 155 :狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] :2011/12/04(日) 20 11 06.22 ID a9m8wlMU (17/26) 「そう…それじゃ身体だけ拭こうか。タオル持ってくるからちょっとだけ待っててね」 消えそうな声を震わせるお兄ちゃんを置いて部屋から出ると、洗面所へと向かった。 零菜から引き離し家に帰ってきた時から、お兄ちゃんは私に対しても少しおかしい…。 やはり前に強引に身体の関係を迫ったから私も警戒されているのだろうか……だとしたら後悔の念が津波のように押し寄せてくる。 私はお兄ちゃんの妹……お兄ちゃんの妹……だけどお兄ちゃんの身体に所々刻まれた赤い痣…零菜のキスマークの痣を見る度に私の欲が首をもたげてくるのだ。 そして強い殺意に似た感情が自分を支配する。 何故零菜さんなのだろうか?私ならお兄ちゃんを傷つける事なく愛し合える自信があるのに…。 お兄ちゃんのすべてを自分の色に染めようとした零菜さんはお兄ちゃんを傷つけただけ……だけどお兄ちゃんと長い時間愛し合った。 「ッ……ぐッ!」 湯で濡れたタオルを握りしめ、力強く捻る。 これは間違いなく嫉妬…私は零菜さんに嫉妬している。 お兄ちゃんとキスをして…お兄ちゃんに舌を這わせて…お兄ちゃんと繋がったあの女が……羨ましかった。 「ふざけんな…死ね…死ね…死ね」 156 :狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] :2011/12/04(日) 20 11 56.87 ID a9m8wlMU (18/26) 私の殺意はやはり自分の手で零菜さんを殺さないと収まらないようだ…何とかして自分の手で零菜さんを殺して罪を空ちゃんに擦り付けられたらいいのだけど…。 それはまた、後で考えよう…まずはお兄ちゃんの傷を癒す事だけを考えないと…。 「由奈姉ちゃん、誰か来たよ?」 後ろから聞こえてくる声で我に帰る。 反射的に後ろを振り向くと、扉前に空ちゃんが立っていた。 ピンポーン――ピンポーン―― たしかに、玄関からインターホンの音が鳴り響いている。 「私はお兄ちゃんの身体拭くから、空ちゃん出てよ」 「えぇ…僕が拭くよ」 「早く行け!」 空ちゃんの頬を叩いてやろえと手を振り上げる。 振り上げる手を避けるように顔を引っ込めると、玄関へと走っていった。 それを見送った後、駆け足でお兄ちゃんの元へ向かった。 「お兄ちゃ~ん…」 扉から顔だけ突っ込み中を覗き込む。 「あれ…寝ちゃった?」 先ほどはベッドに座っていたのだが、ベッドに横たわり瞼を閉じてしまっている。 ベッドに近づきお兄ちゃんの顔を覗き込む。 「すぅ……すぅ…」 可愛らしい寝息を立てて眠っている。 「お兄ちゃんカワイイ…」 157 :狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] :2011/12/04(日) 20 16 14.70 ID a9m8wlMU (19/26) お兄ちゃんの唇に人差し指を添えると、微かに感じる寝息が私の人差し指を熱くする。 「ねぇ、お兄ちゃん。私じゃダメなの?んっ…」 お兄ちゃんの唇に人差し指を添えると、微かに感じる寝息が私の人差し指を熱くする。 「お兄ちゃん…ねぇ、私じゃダメなの?零菜さんなんかよりもお兄ちゃを愛してるんだよ?んっ…」 お兄ちゃんの唇に人差し指を軽く押し込み、でこぼこした歯茎を人差し指でなぞる。 口から指を引き抜き、指を見つめる。 綺麗にお兄ちゃんの唾液で光っていた。 「はぁ、はぁ…あむっ」 その指を大切に自分の口に押し込む…。 自分の指をお兄ちゃんのペニスと想像して舌を這わせる…お兄ちゃんを起こさないよう音を立てずに…。 「は…ぁ…お兄ちゃっん゛ッッ」 一気に沸点が上がったように頭がカッと熱くなる。 自然と指は自分のズボンの中へと滑り込みパンツの中へと侵入していく。 「は、あッん…」 陰部に中指を押し込みお兄ちゃんの顔を見つめる。 お兄ちゃんにはもう変なことは絶対にできない…できないけど身体がお兄ちゃんを欲している。 数回中指を出し入れした後、引き抜く。 自分の愛液でベトベトになった指…それをお兄ちゃんの唇に薄く塗った。 158 :狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] :2011/12/04(日) 20 16 41.76 ID a9m8wlMU (20/26) そして口の中へ恐る恐る押し込んだ。 「ねぇ…私のと零菜さんの…どっちが美味しい?ねぇ?私の方がいいでしょ?」 お兄ちゃん決して聞こえないように近くで囁く。 お兄ちゃんは私のモノ…お兄ちゃんは私のモノ…お兄ちゃんは絶対に誰にも渡さない…渡さない…渡さない…。 頭で何度も呟きお兄ちゃんの唇を指で“犯した”。 ――ッ――ッ! 「……チッ!」 玄関から何やら騒いでる声が耳に入ってきた。 耳障りな音…何を騒いでいるのだろうか? 自分でもお兄ちゃんが起きるんじゃないかと思うほどの舌打ちをして立ち上がる。 扉を開けて玄関へと歩いていく…。 空ちゃんは一度本気で説教しないと気がすまなくなってきた。 「あんた何を一人で騒い………え?」 「あっ、由奈姉ちゃん!」 扉を開けて玄関前まで歩いてくると、まったく想像していなかった光景が視界に飛び込んできた。 玄関で空ちゃんと知らない中年が掴み合っているのだ。 「このっ、くそ野郎!」 空ちゃんが相手の腹部に何度も膝蹴りを入れる。 それでも相手は怯むことなく空ちゃんを離そうとしない。 「ぇ…なにこれ…ちょっとあんたら…」 159 :狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] :2011/12/04(日) 20 17 09.28 ID a9m8wlMU (21/26) 状況が飲み込めない私はその場に立ち止まり二人を眺めることしかできなかった。 真っ先に頭に浮かんだのは……あんた誰? 純粋にそう思った。 そして服装…郵便局の職員だろうか? 「コイツ郵便物があるって言うから開けたらッ、突然家の中に入ってきたんだ!」 突然中に入ってきた?何故?まったく状況を把握できない私を差し置いて二人は周りの物を壊しながら激しく掴み合っている。 「このガキッどけ!」 「痛ッ!」 空ちゃんを軽々と振り回し壁へと叩きつけると、今度は私に目を向けてきた。 ――この時、初めて身の危険を感じて近くにあった花瓶を掴んだ。 「な、何よあんた?人の家に勝手に入ってきて」 見たことない人間が自宅に居る…言い知れぬ恐怖に足を震わせながらも花瓶を両手で掴んで男と対峙する。 これで頭を殴れば間違いなくただ事ではすまないだろう…だけど自分の身を守る為だ。 ゆっくりと此方へ歩み寄ってくる…。 「このっ!死ね!」 立ち上がった空ちゃんが男の背中めがけて飛び蹴りを入れる。 よろめき後ろを振り向いた瞬間、後ろから花瓶を頭に叩きつけてやった。 ガシャンッと激しい音と共に壁に血が飛び散る。 160 :狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] :2011/12/04(日) 20 17 32.43 ID a9m8wlMU (22/26) 「ッ!」 「なっ!?あぐ!!!」 血だらけの顔を気にする素振りすら見せず、男は再度振り返り私の頬を強く殴った。 壁に頭を叩きつけ、そのまま地面に倒れ込む…。 視界がぐらぐらと揺れ、立ち上がれない。多分、脳震盪を起こしたのだろう。 早く立ち上がらないと何をされるか分からない…。 ガクガク震える足を何とか動かすが、まったく言うことを聞いてくれない。 「……」 「ぅッ…つ…?」 私を殴った後、突然男は周りをキョロキョロと見渡しだした。 まるで私達が見えないように、何かを探している。 「由奈姉ちゃんッ…」 空ちゃんが台所を指差して何らかのジェスチャーをして見せた。 多分台所から何かを持ってくると言っているのだろう。 一度うなずくと、再度立ち上がる為に足に力を入れる。 「ふっ…うぅ…」 何とか立ち上がり、再度男と対峙する。 「どけッ!」 「きゃっ!」 今度は突き飛ばされて、地面に転ばされる。 ダメだ…まったく足に力が入らない。 下から男を睨み付け、次の攻撃に備えた。 「……あそこか…」 そう呟くと、私に目もくれずに私の横を通りすぎて行った。 その行動に私の精神は酷く揺らされた。 161 :狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] :2011/12/04(日) 20 17 55.76 ID a9m8wlMU (23/26) 奥の部屋にはお兄ちゃんが一人寝ているのだ。 「ちょっと待ちなさいよ!!!あんた何が目的よ!」 足を引きずり男を追うが、男は私の声が聞こえないようにスタスタ歩いていった。 「空ちゃん!はっ、早く戻ってきて!早くッ!」 男がお兄ちゃんが居る部屋の扉に指を掛けて扉を開ける。 何とか立ち上がり、空ちゃんを大声で呼んだ。 今の私では何もできない…お兄ちゃんを守らなきゃいけないのに! 「ゆ、由奈姉ちゃん、持ってきてよ!」 リビングから飛び出してきた空ちゃんの両手には包丁が二つ握られていた。 それを一つもらい、お兄ちゃんの部屋へと覚束無い足取りで歩いていく。 「このっ!このっ!ダメだ!中から鍵けてる!」 空ちゃんがガチャガチャと取っ手を回して強引に開けようとする…が鍵が掛けられておりビクともしない。 「お兄ちゃん!?逃げてお兄ちゃん!!!」 私も叫びながら何度も扉を叩いた。 叩く手から血がでようとも壊す勢いで叩いた。 ――ぎッああああああああああああああああ!!!!!!!!!!! 「お兄ちゃん!?お兄ちゃん!!!」 聞いたこともないようなお兄ちゃんの叫び声に、私の胸は張り裂けそうなほど悲鳴をあげていた。 162 :狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] :2011/12/04(日) 20 18 21.19 ID a9m8wlMU (24/26) 部屋の中から聞こえるお兄ちゃんの叫び声に二人で顔を見合わせる。 「開けろッ!おまえ兄ちゃんに何かしたら殺すからな!!!」 取っ手がちぎれるんじゃないかと思うほど空ちゃんが引っ張る。 ネジが緩んできてはいるが、開く気配を見せない。 「このっ、くっ、、ッ!?空ちゃん離れなさい!」 突然鍵穴からガチャガチャッと音がしたと思うと、先ほどの男が扉を開けて廊下に飛び出してきた。 「う…(何この臭い!?)」 扉を開けて真っ先に感じたのは、焼ける匂いと薬品の匂いが混じって異臭。 顔をしかめて部屋の中へと飛び込む。 「うあああああああああああああ!!!」 「お兄ちゃん!何をされたの、お兄ちゃん!?」 顔を押さえながらベッドの上で苦しそうにうずくまるお兄ちゃん。 お兄ちゃんを抱き抱えて問いかけるが、お兄ちゃんは悲鳴をあげるだけで会話にならなかった。 「兄ちゃん!だ、大丈夫か!?」 「あの男は!?」 「逃げていったよ。背中を何回か刺したけど普通に走って逃げた。それより兄ちゃんは!?」 163 :狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] :2011/12/04(日) 20 18 52.61 ID a9m8wlMU (25/26) 血のついは包丁を両手で握りしめ、男が戻って来ないように扉の外を見張っている。 あの男、何が目的か分からない…けど言動や行動を見る限り、初めからお兄ちゃんを狙っていたように感じた。 だけど、今はそんな事どうでもいい。 早くお兄ちゃんを病院に連れていかないと――。 前へ 目次 次へ
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単体スタン狂撃A(固有) ゲーム画面上のスキル名は「単体スタン狂撃A」のままだが、威力倍率とスタン付与率が上がっている。 メイン効果 発動タイプ 効果タイプ CT SP 効果詳細 コマンド 攻撃(敵単体) 3 - AT[208-249-312]%で【コマンド/攻撃(単体)】を行う。 追加効果 発動タイプ 効果タイプ 効果詳細 メイン効果追従 阻害(敵単体) メイン効果の対象に[35-39-45]%でスタンを付与する。 メイン効果追従 攻撃(自分) 自分の現在HPの20%を消費する。 所持 レアリティ5香月 脚注:スキルの効果詳細に括弧とハイフンで数字が記載されている場合、それぞれLv1-Lv5-Lv10の値を示す。 [124-148-172]の場合はLv1=124、Lv5=148、L10=172。
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81 名前:狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] 投稿日:2011/10/11(火) 18 31 33.21 ID g5pDHQnJ 「ただいま~!」 扉に鍵を挿し込み、開ける空ちゃん。 手を使わずに靴を雑に脱ぎ捨てると、ドタドタと家の中へ入っていく。 それを見送ると、ポケットの中へ手を突っ込んであるモノを握りしめた…。 「……絶対に殺してやる」 私の呟きは誰の耳にも届かない…聞いた人は物騒だなと思うかも知れないが、今から言葉通りそれを実行するのだ…。 そう…私は零菜さんをコロス ――今私は、空ちゃんを零菜さんの自宅へと足を運んでいた。 自宅から車で一時間ちょっと。空ちゃんの道案内で着いた場所がこの高層マンション。 この最上階に零菜さんの自宅は存在する。 「わざわざ最上階に住まなくても…」 私も一度は住んでみたいなとは思っていたが、実際来てみるとめんどくさいの一言…やはり三階~四階がベストだろう。 毎日エスカレーターとはいえこの高さを行き来するのは正直辛い…。 玄関から中を覗いてみる。 長い廊下には何人暮らしてるんだと問いただしたくなるような扉の数。 その奥から、空ちゃんが誰かと話しているのが聞こえてきた。 空ちゃんに零菜さんと話があるから読んできてほしいと頼んだのだが……いつまで話しているのだろうか? 82 名前:狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] 投稿日:2011/10/11(火) 18 32 44.59 ID g5pDHQnJ カバンの中に手を突っ込んで携帯を手探りで探した。 「チッ……最悪…」 携帯電話を家に置き忘れてきたようだ。 これじゃお兄ちゃんの声を聞けない…。 「はぁ…早く殺して帰ろ…」 殺しかたはもう決めている…外に呼び出してポケットの中にあるナイフで脅して…手足くくって車に詰め込んで前もって調べていた使われていない倉庫に連れていき、まずすかした顔を切り裂いてやるのだ。 命乞いしても許さない。 私をコケにしたのだ…命をもって償ってもらう。 「ったく、早くしてよ…」 腕時計を見ると既に8の字を指している。 先にお兄ちゃんお風呂に入っていないだろうか? 最近はそれが楽しみで生きてるようなものなのに…。 我慢が出来ずにインターホンを一度押した。 ドアを開けてるからか、玄関までインターホンの音が聞こえてきた。 数秒後、一番奥の扉が開かれた。 自然と胸が高鳴りポケットに潜ませたナイフを力強く握る。 「由奈様、どうされたのですか?」 扉から出てきたのは私の想像していた人物では無く知らない他人の女性だった。 いや…見たことはある。 たしか、実家に戻った時に零菜の周りをウロチョロしていた女だ。 83 名前:狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] 投稿日:2011/10/11(火) 18 33 10.34 ID g5pDHQnJ 「ぁ…申し遅れました、私零菜様の付き人をさせて頂いてます、留美子と申します」 少し慌てたように…だけど礼儀正しく一礼をすると、スリッパを棚から出して目の前の床に揃えてきた。 これは家に入れという意味だろう…だけど、もしここで私が家に上がってしまえば零菜さんを外に連れ出すのが難しくなる。 「ありがとう…でも私は零菜さんに用事があるの。零菜さんを出してくれる?」 「零菜様はお仕事からまだ戻って来ていませんが…」 「仕事?あの人今謹慎中でしょ?」 「そうなのですが…零菜様は仕事を休む訳にはいかないと…」 どっちの仕事だろうか? まぁ、モデルの仕事は少しの間できないだろう…だとすると音条の会社関係。 音条の本社はここから一時間程度だけど…もしここでまた零菜さんとすれ違いにでもなったらまた戻って来なきゃいけなくなる。 零菜さん如きにそんな時間は使えない…。 仕方ない…また後日に来よう…。 次来る時は待ち伏せして後ろから殺ろう…それが一番手っ取り早い。 「分かりました…空ちゃん携帯持ってる?」 「持ってるけど、充電もう無いよ」 ため息を吐き捨て空ちゃんから目を反らした。 84 名前:狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] 投稿日:2011/10/11(火) 18 33 33.25 ID g5pDHQnJ 本当に役に立たない子…この子が私の妹? 失笑しか出ない。 「留美子さん、貴女の携帯貸してもらえる?」 「あ、はい分かりました」 ポケットからシンプルな携帯を取り出し私に手渡した。 それを受け取ると早速お兄ちゃんの携帯番号を入力していく。 「由奈姉ちゃん、番号覚えてるの?すごいね」 凄い?たかが十一桁の数列だ…五分もあれば覚えられる。 まぁ、お兄ちゃんの携帯番号だから覚えているのだけど…。 番号を入力し終わると、すぐにお兄ちゃんに電話しようと通話ボタンを押した。 その瞬間、携帯から突然着信音が鳴り響く。 「……?」 意味が分からず、携帯の画面に目を向ける。 まったく知らない一人の男の子の顔が画面に写っていた。 私が通話ボタンを押す直前に電話がかかってきたのか…。 「も、申し訳ありません!」 慌てたように携帯を私から奪い取ると、すぐに電話に出て何かを話し出した。 再度ため息を吐き捨て、横にいる空ちゃんの携帯を手から奪い電源を入れてみた。 「なにするんだよ!返せ!」 携帯に手を伸ばす空ちゃんの頭を鷲掴みにして遠ざけると、画面に目を向ける。 85 名前:狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] 投稿日:2011/10/11(火) 18 34 01.51 ID g5pDHQnJ 確かに充電はなかったようだ…一度電源を落としたので数分は使えるだろう…これならお兄ちゃんに電話できるはずだ…すぐに電話しないと…。 「……これなに?」 電話をしなければいけないのだが…電話をする前に空ちゃんの携帯のトップ画面を見て眉間にシワがよるのが自分でも分かった。 自分で撮ったのだろう…画面にはお兄ちゃんと空ちゃんが仲良く笑顔で写っていた。 「なんでもいいだろ!早く返せよ!」 「えぇ…返すわよ………はい…」 片手で携帯を数秒いじくると、空ちゃんの携帯からSDカードを抜き取り投げて渡した。 「ったく……?あぁー!!!由奈姉ちゃん画像消しただろ!!?」 携帯を両手で掴み必死に確認している。 携帯の中の画像は全て消した。 ロックのしかたを知らなかったのだろうか? 簡単に全部消す事ができた。 どうせSDカードの中にも入れてるはずだ。 「カード返せよ!」 涙目で睨み付けてくる空ちゃんを見下ろすと、一度ニコッと笑顔を向けて………空ちゃんの目の前でSDカードをへし折り、水が溜まっている花瓶の中へと沈めた。 それを見た空ちゃんは、私を強く睨み付けると、近くにあった傘を手に取り大きく振り上げた。 86 名前:狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] 投稿日:2011/10/11(火) 18 34 31.60 ID g5pDHQnJ 「空ちゃんやめなさい!」 後ろから羽交い締めするように留美子さんが空ちゃんを止めに入る。 今にも食付きそうな顔で私を睨む空ちゃんを見下ろして財布から一万円札を取り出すと、空ちゃんのポケットへと押し込んだ。 「SDカード壊しちゃってごめんね?これで新しいモノを買って…お兄ちゃんが入ってない新しいモノを…ね」 「いらねーよ、バカにすんなッ!」 留美子さんを振りほどきポケットからお札を抜き取ると、私に投げつけ家の中へと消えていった。 「留美子さん貴女電話は終わったの?」 お札を拾うと、財布に入れて何事もなかったように留美子さんに手を差し出した。 「え…あ、はい終わりました」 呆然とする留美子さんから再度携帯を借りてお兄ちゃんの電話番号を入力すると、すぐに通話ボタンを押した。 「………」 出ない…あれほど私が電話したらスグに出ろときつく言い聞かせていたのに…。 まさか先にお風呂に入ってしまっているのでは無いだろうか? もう少し早く電話していたら…目の前にいる留美子さんに強い苛立ちを覚えながらもそれを押さえて次は家に電話してみた。 プルルルルルル――プルルルルルル――プルルルルルル―― 87 名前:狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] 投稿日:2011/10/11(火) 18 36 24.56 ID g5pDHQnJ 出ない…耳に聞こえるのは苛立ちのパラメータをあげていく呼び出し音だけ。 最終的には留守電のアナウンスに入ってしまった。 仕方ない…留守電にすぐ帰るからと伝言を入れて帰るし…か………? ――只今、お兄ちゃんはたった一人の愛しの妹である零菜とお出掛け中です。ご用件がある方はピーっという発信音の後にメッセージを入れてください。 「………ぇ…」 なに…これ? なんで家の留守電の声が零菜さんに…。 携帯が手をすり抜けスローモーションのように下へ落ちていく。 おかしい…すべてがおかしい…。 何故私はお兄ちゃんを一人残して…それはお兄ちゃんを零菜さんに会わせない為に―― 私が殺しに来るのを先読みしていた?だから私に会わない為に家に帰らず……今はお兄ちゃんの所にいる――。 「……ッ!」 「ゆ、由奈様!?」 留美子さんを突き飛ばし、土足のまま家の中へと入っていく。 一番奥の扉を開けるとすぐに見つける事ができた。 「なんだよ?」 膨れっ面を私に向けて嫌そうに睨んでいる。 何も言わずに空ちゃんに近づくと後ろから首根っこを掴んで、前にあるテーブルに顔を叩きつけた。 「痛ッ!な、なにするッ!ぎゃっ!」 88 名前:狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] 投稿日:2011/10/11(火) 18 37 11.30 ID g5pDHQnJ 悲鳴をあげても何度も何度も叩きつける―― 「や、やめてください由奈様!」 後ろから止めに入る留美子さんを蹴り飛ばし空ちゃんの髪の毛を掴むと今度は強引に立ち上がらせて、壁に押し付けた。 「このクソガキ!あんた私をハメたでしょッ!!!」 耳元で怒鳴り付けると、髪の毛を掴んだままフローリングに叩きつけた。 息ができないのか、苦しそうに顔を歪めて胸を押さえている。 そんなこと私には関係無い…空ちゃんの腹部を一度思いっきり踏みつけ、胸ぐらを掴んでまた立たせる。 「し、知らなッ…僕は…なに…も…うぇ…ひっ…ぐ…」 額から血を流して涙を流して震える手で私の腕を掴んでいる。 「由奈様やめてください!これ以上するなら警察呼びますよ!?」 後ろを振り返ると、留美子さんが私に蹴られた胸を押さえて携帯を耳に当てている。 「ッ…零菜あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあッ!!!」 空ちゃんを手放して、近くにあった椅子を掴むと、力一杯窓ガラスに投げつけた。 激しい音と共にガラスが飛び散る。 「ふぅー、ふぅーッ!」 煮えたぎる程の憎悪に身体が支配される…これ以上この場所にいては本当にこの二人を殺してしまうかもしれない。 89 名前:狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] 投稿日:2011/10/11(火) 18 38 10.39 ID g5pDHQnJ 倒れ込む空ちゃんの横を通り過ぎると、玄関を出てすぐに駐車場へと向かう。 車に乗り込み、すぐに発進させると自宅へと車を走らせた。 「コロス、コロスッ、絶対に殺してやる!!」 この憎悪は絶対に止まらない。 これほど憎しみが溢れた事は一度も無い。 今まで我慢してやったけど、もういい。 お兄ちゃんと一緒に産まれてきたからって何か特別な存在だとでも思っているのだろうか? あの時のお兄ちゃんの態度を見て気づかされたはずだ――お兄ちゃんは私だけを実の妹だと思っているのだと――それなのに… 「ゴキブリみたいにチョロチョロと…ッ」 ハンドルを握る手がミシミシ悲鳴をあげるほど力強くなる。 せめてもの慈悲だと思ってお兄ちゃんが見ていない場所で殺してやろうと思っていたが、家に着いた瞬間殺してやる事にする。 そう心に決めて自宅へと向かった。 90 名前:狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] 投稿日:2011/10/11(火) 18 38 38.73 ID g5pDHQnJ ※※※※※※ 痛い――身体全体が金縛りのように動かない――。 手足が完全に痺れてる…指を動かしてみる――指は動いた。でも手首からはまったく動かない。 足の指を動かしてみる――足の指は動いた。だけど足首から上は動かなかった。 ――だから状況を把握するために恐る恐る薄く目を開けてみた…ゆっくりと…。 「あら…起きたの?」 眩しい光に照らされて、人影と聞きなれた声が耳に響いてきた。 「……れい…な…?」 「ふふ…当たり」 逆光で影になって表情が分かりにくいが、この声は間違えようがない。 目が慣れてくると、ハッキリと見えてくる長い髪の隙間に見え隠れする零菜の瞳。 蛇がカエルを探す為に穴を覗きこむような目…。 耐えられずに零菜から目を反らして周りを見渡してみた。 「どこだ…ここ…?」 見慣れない小さな部屋…。八畳ぐらいだろうか? 今俺が寝てるベッドに小さな冷蔵庫、小さなテレビ――浪人生の一人暮らしのような間取りだ。 「ここはね…貴方達のマンションの前にある古いアパートよ」 「アパート…」 そう言えば、マンションの前に古いアパートがあったっけ…。 今その一室にいるのか。 91 名前:狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] 投稿日:2011/10/11(火) 18 39 01.66 ID g5pDHQnJ 「それで?これはなんだよ」 手を軽く引っ張り自分の手にまとわりつく重いモノの理由を問いただす。 俺の両腕には手錠……両足には鎖が取り付けられ、ベッドの四つの端にくくりつけられているのだ。 「痛かったら少し緩めましょうか?」 「身体全体が痛いんだよ……お前俺に何をしたんだ」 あの時…凄まじい衝撃が身体に走ったがあれは耐えられるモノでは無かった。 強い痛みでは無く強い衝撃が襲ってきたのだ。 「まぁ、飛ぶスタンガン…ってヤツね。よく外国の警察が使ってるでしょ?ショック死した人も何人かいるみたいだけど……まぁ、勇哉は大丈夫だったみたいね」 そう呟き微笑むとベッドから立ち上がり、歩いていってしまった。 「はぁ…何を考えてるんだよ…」 そんなもので兄を攻撃するなんて…やはりアイツの中では俺は既に兄では無いらしい。 しかし、これはいったい何目的なのだろうか? 俺を拉致して焦るのは由奈ぐらい。 そんなことをしても零菜には何の得も無いはず…逆にこれが表に出ると“損”ではすまないのは零菜のほうだ。 アイツの考えている事が本当に分からない…。 「それより……どうするかな」 再度周りを見渡して脱出できる場所を探して見る。 92 名前:狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] 投稿日:2011/10/11(火) 18 39 26.58 ID g5pDHQnJ 部屋には小さな窓が一つだけ…カーテンは閉められていないが、窓は閉められている。 後ろが見えないので、どうなっているのか分からないがこの広さならすぐ後ろに玄関があると思うけど……手足を強引に動かしてみる。 「くっ…ダメか…」 かなり強く縛られているらしい… 「誰かいないか!?助けてくれ!!」 窓に向かって助けを求める。 本当にあのアパートなら、前には開けた道があるはず。 人通りも多いし、誰か一人ぐらいは気がついてくれるはずだ。 声が枯れるまで叫び続けたが、返答は無い。 時間が分からないが、外は真っ暗だ…深夜だとすると流石に外は誰も歩いていないか…しかしアパートなら隣人がいるはず。 あれだけ声をあげれば警察に通報してくれているかも… 「もう、終わった?」 枕に頭を沈めた瞬間、真後ろから零菜の声が聞こえてきた。 慌てて首だけもたげて零菜を見ようとするが、視界に零菜が入ってこない。 首が痛くなったので、やめてまた頭を枕に沈めた。 「ふふ…はい、水よ」 零菜を探すのを諦めた瞬間、零菜が隣に移動してペットボトルを差し出してきた。 「……飲めないよ」 「私が飲ませてあげる」 93 名前:狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] 投稿日:2011/10/11(火) 18 39 52.16 ID g5pDHQnJ ペットボトルの蓋を開け、白い布を俺の顎に当てると、下唇にペットボトルの口を沿わせて少しずつ飲ませてくれた。 戸惑いながらもちびちび水を飲むと、今度はテーブルを出してきてその上に料理を並べ出した。 「先にオカズ?ゴハン?どうする?」 「……これなんなの?」 茶碗と箸を掴みベッドの端に座る零菜に問いかける。 「何って食事まだでしょ?だから食べさせてあげるのよ。ありがたく思いなさいよ」 茶碗に盛られた白いゴハンを小さく箸で摘まむと、俺の口に持ってきた。 それを一口でパクリと食べる。 「良い子ね」 箸を置いて片手で俺の頭を撫でる零菜。 それを睨み付け頭だけで振り払う。 「悪い子ね」 そう呟くと、左手で俺の頬を軽く摘まんだ。 別に痛くは無い…痛くは無いが……この行動が全面的に痛々しい。 介護を受ける老人のように扱われ、子供を褒めるように…怒るように俺に接する零菜に背筋に冷や汗が流れる。 俺に食事を食べ終えさせると、食器を持って視界から消えていった。 後ろから水音とカチャカチャ食器が擦れ合う音だけが耳に響いてきた。 零菜が食器を洗っているのだろうか? 94 名前:狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] 投稿日:2011/10/11(火) 18 41 10.41 ID g5pDHQnJ まぁ、作法や礼儀を叩き込まれた零菜は当たり前のように家事ぐらいならできるだろう。 だけど家事をしている零菜を頭で想像する事は難しかった。 「零菜…俺とお前の他に誰かいるのか?」 「いないわよ?誰か居たほうがいいなら留美子呼ぶけど?」 「だから誰だよ留美子って……なぁ、お前マジで何が目的なんだ?理由を話してもらわないと、まったく状況を把握できないんだが…」 いい加減、手足が痺れて感覚がなくなってきている。 手足の色はまだ変わっていないが、変色するのも時間の問題だろう。 「それにこんな事長く続くと思うなよ?すぐに見つかって今度こそ実家に永久監禁だぞ。こんな事あの人に知られたら…」 由奈が父親に知らせたらすぐにこんな場所バレるに決まってる。 バレたら今度こそモデルの仕事を続けられなくなる。 それに零菜がこの場所に居るってことは父を無視して行動してるってことだ。 父が知ったら――。 「勇哉。貴方はまだ理解していないのね――“誰が篠崎”なのか」 誰が篠崎?篠崎の名がつく主には必ず父が…。 「“アレ”はただの飾りよ?今は実質私が篠崎。だから誰かの助けを期待してるなら諦めなさい」 95 名前:狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] 投稿日:2011/10/11(火) 18 41 38.21 ID g5pDHQnJ “アレ”って……零菜が父の事をアレ呼ばわりするなんて初めて聞いた…。 「それにこの部屋の防音は完璧だから叫んでも無駄」 分かりやすく窓ガラスを手で叩くと、ガラスからはガラスらしからぬ音が響いてきた。 まさかこの為だけに改装したのか? だとしたら零菜は本気かもしれない…何をしたいのか未だに分からないが、ここまで徹底してるのだから自分一人の力では逃げられそうに無い。 由奈からの助けを待つしかないか…。 そうと決まれば後は待つしか方法は無い。 隙を見て逃げられたらいいのだけど、零菜が隙を作るとは思えないし…。 「一応気絶してる間にお風呂は入れてあげたわよ」 「ふ、風呂?お前が俺を風呂に入れたのか?」 「そうよ?兄妹なんだから別にいいでしょ」 「……」 なんだろう…何か大切なモノを失った気がする。 妹に裸を見せる事になるなんで…。 まさか零菜も裸で風呂に? ダメだ…頭で想像してしまう。 雑念を振り払うように頭から消し去り目を瞑る。 明るくなってから考えよう…今騒いでも誰も助けに来ないだろう。 寝られるかどうか分からないが、目を瞑っていれば… 「…?な、なんだよ」 96 名前:狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] 投稿日:2011/10/11(火) 18 42 03.73 ID g5pDHQnJ 目を瞑り眠る事に意識を集中していると、突然零菜が布団の中へと潜り込んできた。 目を開けて零菜に目を向ける。 何も言わずにジーっと俺の顔を見つめている…。 たまらず視線を壁へと反らす…すると腹部に氷を落とされたような冷たいモノを感じた。 それが零菜の手だと理解すると同時に自分が衣服を纏っていない事に今初めて気がついた。 暖房と身体に毛布をかけられていたのでまったく気がつかなかったのだ…。 「今頃由奈は必死になって貴方を探してる頃でしょうね」 零菜の息が耳にまとわりつき、指がヘソの周りをゆっくり回る。 指が腹部から胸へ移動すると、乳首を思いっきりつねられた。 痛みで顔が歪み、零菜を睨み付ける。 「ふふ…自分のをつねってるみたい…」 「このッ…変態が」 熱をもった瞳を向けてくる零菜に毒づくが、零菜はクスッと鼻で笑うだけで攻めの手を休めようとはしなかった。 俺はなんとか反応しないように必死で眉を潜めるだけで、抵抗ができない…身体をくねらせて逃げてみるが、零菜の手は身体の上を常に這っている状態。 「自分の身体を触るより興奮するわね…なぜかしら?」 97 名前:狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] 投稿日:2011/10/11(火) 18 42 39.96 ID g5pDHQnJ それはお前が変態だからだよと言いたかったが下唇を噛み締めるのに精一杯で、何も言い返せなかった。 口を開けば吐息が漏れてしまいそうで怖かったのだ…。 何を考えてこんな事してるのか本当に分からない…。 零菜の存在自体に恐怖を感じてしまっている。 十分ほど零菜の指が腹部から胸を何度となく往復すると、突然掛布団を勢いよく引き剥がしてきた。 当然露になる自分の裸体。 隠そうにも手足は繋がれ、剥き出しの状態だ。 「さっきのは“少し飴”次は“軽い鞭”」 そう呟くと、手をパーにして大きく振りかぶり俺の胸を勢いよく叩いた。 濡れたタオルで叩かれたような痛みに顔が歪む…。 バチンッバチンッ!と狭い部屋に何度となく鳴り響く。 叩かれる度に口を強く閉ざして痛みに耐えた。 それでも俺の顔が歪もうが零菜は手を止めようとしなかった。 「ッ、ぁぐ…テメッ、だから何がしたいんだよ!!!」 零菜の手が痛くなるまで我慢してやろうと思ったのだが、自分が我慢できたのは十五発までだった…。 後半は殆ど殴っている状態で、息をすることも辛かった。 「暇潰し」 無機質な声でそう言い放つと、最後に一度、今までの中でも一番強い力で腹部を平手で叩いた。 98 名前:狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] 投稿日:2011/10/11(火) 18 43 14.29 ID g5pDHQnJ 力を入れていた胃の空気が強制的に外へ吐き出される…それと同時に大きく咳き込んだ。 流石に今のは吐きそうだった…。 「ちょっと前までお前の事を妹として思えるかも知れないと思ったけど…やっぱり無理だな」 「あら、ありがとう。私も無能な兄にはイライラしっぱなしだったの」 笑顔を向けて立ち上がると、押し入れの中から何やら布を被せた箱のようなモノをだしてきた。 何やら金属が擦れ合うような音が耳に響いてきた。 それだけで心臓が小さく跳ねた…。 「見てこれ。何か分かる?」 「何って…なんだそれ?」 零菜の右手には何やら歪な形でできた鉄の物体と、左手にはゴム手袋が握られていた。 「これは開口器っていうんだけど…知ってる?」 鉄の物体を目先でちらつかせてきた。 「開口器?」 聞いたこと無い名前だが…名前と形的には嫌な予感がする。 「今から勇哉の精神の皮を一枚…一枚…また一枚…優しく剥いてあげる」 開口器を右手に持ったまま、俺の顔を両手で固定する零菜。 「お、おまえ誰だよ?」 喉から出た言葉の意味を自分自身意味理解できなかった。 だけどこの問い掛けは間違っていないはず。 99 名前:狂もうと ◆ou.3Y1vhqc [sage] 投稿日:2011/10/11(火) 18 45 01.62 ID g5pDHQnJ 顔は零菜なのだが…明らかに雰囲気がまったく知らない女性――そう…狂った由奈のような目をコイツもしてる。 「私は私よ?貴方のたった一人の妹。 まぁ、明日の朝になる頃には私の目すら直視できなくなってるかもしれないけどね……涙を流して助けを乞う勇哉を想像するだけで胸が張り裂けそう」 無駄に長い舌を俺の胸に這わせると、蒸気した目で俺を見下ろしてきた。 ――コイツが俺に対して狂う訳が無い。 だって今まで他人のように過ごしてきたのに――今更になって“兄妹”がどうだとか――。 「それじゃ、お兄ちゃん…次話せる状態になった時は――私に“柔順”な優しいお兄ちゃんに生まれ変わってね?」 綺麗に般若のような笑みを浮かべ開口器を俺の口へ強引に押し込んだ。 これから何をされるのか想像がつかない――だけどこんなモノまで用意しているのだ。 零菜は俺を徹底的に壊すつもりだ…。 戻る 目次 次へ
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<学園内に現れた暴走機体を討伐しよう!> 学園内の各所でゼンマロイドの暴走事件が発生! コマンダーの命令信号を拒絶して暴れ回るゼンマロイド達。 暴走の中心には、異様なカラーリングを施されたゼンマロイドの姿が…。 暴走ゼンマロイド達の攻撃をかいくぐり、謎の機体を取り押さえよう! (公式より) 【イベント説明】 四種類の難易度から一つを選び、ボスの狂化ゼンマロイドに辿り着くまでに何体かの機体とギアリングを行います。 ここでギアリングに出てくる機体は、他のプレイヤーの機体が強化または弱体化されたものになります。なので皆のことを思い武器を統一させ弱い機体にするのもよし、邪魔をしようと強い機体にするのもよし、各々考えて機体をチョイスしてください。 この道中に出てくる機体を倒すことで狂化チップが得られます。これは狂化パーツ(3つまで)を含む様々なアイテムと交換することが出来ます。 今回は(狂化パーツ×3、回復ドリンク×3、根性注入棒×3、猛特訓ドリンク×3、ゴールドチケット、選別眼、リヴァイヴァー×3)となっています。 交換アイテム一覧 アイテム名 必要チップ 交換可能数 狂火パーツ 100→300→600 3つまで 回復ドリンク 10 3つまで 根性注入棒 150 3つまで 猛特訓ドリンク 150 3つまで ゴールドチケット 450 1つ 選別眼 500 1つ リヴィイバー 150 3つまで 【狂化チップランキング】 1~3位CP 100000 エリアSチケット モノハートx3 回復ドリンクx5 ネジ(金)x150 ネジ(各色)x400 4~6位CP 50000 モノハートx3 回復ドリンクx5 ネジ(金)x120 ネジ(各色)x360 7~10位CP 30000 モノハートx2 回復ドリンクx4 ネジ(金)x90 ネジ(各色)x320 11~20位CP 25000 モノハート 回復ドリンクx3 ネジ(金)x80 ネジ(各色)x240 21~30位CP 20000 回復ドリンクx2 ネジ(金)x70 ネジ(各色)x210 31~40位CP 15000 回復ドリンク ネジ(金)x60 ネジ(各色)x180 41~50位CP 10000 ネジ(金)x50 ネジ(各色)x150 51~60位CP 8000 ネジ(金)x40 ネジ(各色)x120 61~100位CP 6000 ネジ(金)x30 ネジ(各色)x90 101~200位CP 4000 ネジ(金)x15 ネジ(各色)x50 201~400位CP 2000 ネジ(金)x10 ネジ(各色)x30 401~1000位CP 1000 ネジ(各色)x20 1001~3000位CP 500
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YZQ/097 R 狂巻 ざくろ/死霊使い 女性 パートナー 東 鈴/宝々蘭の店員 女性 レベル 3 攻撃力 3000 防御力 5000 【鈴といっしょにいたいから】《操作》 【永】〔リング〕 あなたの、控え室のカードが、すべて名前に“鈴”か“ざくろ”を含むカードで、合計3枚以上なら、このカードを+1500/+1500。 作品 『夜桜四重奏-ハナノウタ-』 備考 2013年11月28日 今日のカードで公開 このカードをパートナーにしているカード 取得中です。 関連項目 取得中です。
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固有名称 ナイトメア 基本名称 時崎狂三 レアリティ ★5 タイプ 知 ロール エンハンサー 種族 精霊種 攻撃タイプ 物理 コラボ デート・ア・ライブⅢ ※MAX スキル最大・親密度最大時 ステータス LV100 MAX HP 7,036 7,536 攻撃力 5,775 7,230 防御力 2,722 3,416 素早さ 385 435 スキル 攻撃力破壊強射撃 () 奥義ゲージ+6~9 MP2 敵単体に1回の物理攻撃敵単体に3ターン、攻撃力-40% 集団全能力強化(中) (マス・フルポテンシャル+) 奥義ゲージ+9~14 MP4 味方全体に3ターン、物理攻撃力+30%味方全体に3ターン、命中+Lv2味方全体に3ターン、回避+Lv2 一斉連射 () 奥義ゲージ+6~9 MP4 敵全体に1回の物理攻撃敵全体に3ターン、防御力-25% 素早さUP パッシブ 素早さ+15% 物攻UP パッシブ 物理攻撃力+15% 奥義 刻々帝 (ザフキエル) Lv1 敵単体に1回の物理攻撃敵単体に3ターン、防御力-35% Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 評価 良い点 敵全体を攻撃しつつ防御力を下げられる。 味方全体の物理攻撃力と命中と回避の補正が可能。 悪い点 デバフの効果が弱く、自身の火力も低い。 回避バフがLv2なので成功率が低い。 攻撃力ダウンも1体だけなので複数相手には厳しい。 奥義ゲージが溜めにくい。 コメント 名前 コメント
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狂剣士カムイ 種族 タイプ 属性 レア コスト HP 攻撃 魔力 防御 素早 パッシブスキル名 パッシブスキル(最大時) 人間 攻撃 闇 ★5 18 2185 2172 1008 873 906 闇精霊の恩寵【極】 【全】闇属性攻撃2倍 ★6 25 2819 2845 1250 986 1087 悪虐の剣士 【全】闇属性攻撃2倍+通常攻撃に闇属性付与 詳細 覚醒 35 凄絶なマリス 【個】青種族にダメージ1.3倍
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92 名前:通常の名無しさんの3倍 :2010/12/28(火) 19 15 26 ID ??? デカルト「劇場版解禁なのに出番なしか・・・まあいい、これで心おきなくオ○ニーできる(ズボンを下ろす)」 グラハム「もしもし私だ・・・なに!?露出狂だと!!ソルブレイブス!スクランブル!!」 98 名前:通常の名無しさんの3倍 :2010/12/28(火) 22 50 13 ID ??? 92 デカルト「イきますよ。イノベイターの実力、知りたいんじゃないですか?」 グラハム「な……大きく……その上はやいだと!?」 果たして警視正の見たものとは! シン「なんで2人とも誤解を受ける言い方なんだよ!?」 コウ「ただのガデラーザなのに……」 カリス「僕の方が大きいです」 シン「カリスも張り合うな!」 アムロ「いかん! このままでは、下ネタの冬が来るぞ!」 シン「もう冬だよ!」 グラハム「全てのボケに突っ込むとは、流石だな少年!」 シロー「ああもう警視正も感心してないで、確保~!」 106 名前:通常の名無しさんの3倍 :2010/12/28(火) 23 20 06 ID ??? ジュドー「さあさあ! どっちに賭けるかい! ガデラーザか! それともソルブレイヴズか!」 ガロード「今なら一口100円からだよー」 エル「はい! 観戦に一本、ドリンクはいかがー!」 ビーチャ「フランクフルトも売っちゃうよー!」 キラ「商魂たくましいねぇ、僕の弟達は(しみじみ」 ウッソ「兄さん、明日の用意しないと遅れますよー」
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解説 狂上位クラスのキャラを作者別に分けた、ランセレによる4vs4チーム戦。 試合結果がドローの場合、両チームからランセレで1キャラ選び延長戦を行い、負けたチームが1敗。 10分以上試合が終わらない場合、10分経った段階で双方のライフバーを比べる。 それでも決まらない場合は、両チーム共に1敗とする。 3敗したチームから退場し、最後に残ったチームが優勝となる。 出場チーム + ... チーム名 先鋒 次鋒 副将 大将 もの(moiky)氏 すごいチルノ12P チルノ・ブランドー12P パーさん12P ダンボール穣子 apelao氏 ニドキャスター5P N.O5P シーン1P マニー3P Lates氏 イシュタル12P 朔7P ⑨12P メガリス12P 熄 癈人氏 禍霊夢1P超自重スイッチON超必殺&人形封印AIレベル:2 S_Sakuya1p S_Remilia1pAIレベル:2 Cパチュリー1p乱入者:普通 七紙 零氏 デュアルこぁ5P フェインティア=エスペラント6Pボム初期数2性能ダメージのみ STGf03941P FCS9P ヤンマー氏 MCS1P クルエルティア=リリンキッシュ6Pボム初期数2性能ダメージのみ 魔剣ティルフィング4P 雷神政宗1P プレート氏 ジョブチェンジフラン1P 昏き海淵の禍神1P アーシェット5P 先代巫女12P にんにく氏 保炎龍 クラーケン 烏座U235星12P グンタイアリLIFE3000 SuperMario193281氏 ストロングスーパーマリオ1P*1 スーパーマリオ-84P 聖帝NESマリオ1P ストロングスーパーマリオ641P*1 シロト氏 八坂神奈子12P 八雲紫1PLunaticモード 西行寺幽々子1PExtraモード 朱い月1PLunaticモード 如月竜人氏 時雨咲夜12P専用AIスイッチON 京堂扇奈12P 吸血飢さつき12P アブソリュート白レン12P専用AIスイッチOFF PP氏 クローン京12P オリジナルゼロ・ボス6P サイキカル・ボス7P イグニス・ボス10P (笑)氏 Mr.ZムテキングON、テレッテON 黒騎士1P SHIN(ry CHAOSTYPE KFM10P ゼロ・ベルモンドゥエ10P humi氏 ボウケン1P 野生七夜3P ミヤコ・アレンジ・アビス設定デフォルト 通り魔七夜1P pkrs氏 つー12P あうん7P ADS9P Dr.マンハッタン リック氏 クレイクロウDEF100 ヘブンズゲート8P キラーマジンガ12P ジャッキー10P 特異点氏 ペリカン4P シルエット7P イリス7P シングラリティ7P 八式特攻人形氏 オロチグスタフ4P Sジャドー1P ロードイグニス7P ゴルドー12P カイリ氏 アクラ・ゲッソム1p*3 センクウザ11p セリアスボル12p*3 ギガゴスペノレイガ12p*3 夫氏 唯一神12P 死の灰を浴びたアミバ 変態翡翠7P イッテツ戦車12P 漆黒氏 ラオウ12P1ラウンド目からリザレクション アイリス12P 月宮あゆ12PAIレベル:Hard イフリートAIレベル:4 這い寄る混沌氏 キングジョー ゼットン シラリー 死神 lunatic氏 神速うなぎ1P ルナティック2P マシロふぁんぐ1P*2 神速久那妓2P rakurai氏 神楽那由他12P 黒河雲母12P 龍神8P 翠下ユミナ12P *1 現在は公開停止されている旧版 *2 1Pカラー覚醒OFF、軽い性能強化スイッチON 発狂スイッチOFF、鵺オート攻撃OFF、親捏造OFF *3 現在は公開停止されている。 コメント だれこんな大会記事 -- e10 (2012-12-21 23 38 04) やめて・・・公開処刑ですよ。 -- e10 (2012-12-21 23 40 03) 名前 コメント